妊活中に手足やお腹が冷えやすいのは、冷房と緊張で自律神経の温度調整がうまく働かないことが原因

外は暑いのに、冷房の効いた部屋では手足が冷たく、お腹まわりもひんやりする。
妊活中は、冷えが気になって仕方がない方も多いと思います。
妊活中に気になる手足やお腹の冷えについて、体の側から見た理由と、毎日の中でできることをお伝えします。
妊活中の冷えは、自律神経の温度調整がうまく働かないことで起きています
妊活中に手足やお腹が冷えやすいのは、冷房による温度差と気持ちの緊張が重なり、自律神経の温度調整がうまく働かなくなるからです。
体の温度は、自律神経が血管を広げたり縮めたりして調整しています。
暑いところでは血管を広げて熱を逃がし、寒いところでは血管を縮めて熱を守ります。
冷房の効いた室内と暑い屋外を一日に何度も行き来すると、この調整が追いつかなくなります。
そこに妊活中の緊張が加わると、交感神経が働き続け、手足の血管は縮んだままになります。
その結果、手足の先やお腹まわりに温かい血が届きにくくなり、冷えを感じやすくなります。
冷えやすいのは体質のせいだけではなく、温度調整の負担が続いているからです。
まずは、その負担を減らすことから考えていきます。
手足やお腹が冷えやすくなる3つの理由
妊活中の冷えは、冷房による温度差、続く緊張、動かない時間の長さの3つが重なって強くなります。
一つめは、冷房による温度差です。
屋外と室内の温度差が大きいと、自律神経は一日中、血管の調整に追われます。
調整が追いつかないと、手足の先から冷えていきます。
二つめは、続く緊張です。
結果を待つ時期や通院の前後は、交感神経が働き続けます。
交感神経が優位なあいだ、手足の血管は縮みやすく、温かい血が届きにくくなります。
三つめは、動かない時間の長さです。
デスクワークや冷房の効いた部屋で座りっぱなしでいると、足の筋肉が動かず、血のめぐりが滞ります。
足元から冷えが上がり、お腹まわりまで冷たく感じます。
この3つが重なり、暑い季節でも冷えが続きます。
冷えている体は、首と肩、お腹まわりが縮こまっています
冷えが続いている方の体は、首と肩がすくみ、お腹まわりが縮こまって、呼吸が浅くなっています。
寒さを感じると、人は無意識に首をすくめ、肩を上げて体を小さくします。
冷房の効いた部屋に長くいると、この姿勢が一日中続きます。
首の付け根には頭を支える首の骨があり、そのまわりを細かい筋肉と神経が通っています。
首をすくめた姿勢が続くと、ここが固まり、頭の重さや肩こりとして表れます。
首と肩が固まると、呼吸は胸の上だけで浅くなります。
お腹まわりの筋肉もゆるまず、体の中から温まりにくくなります。
冷え、すくんだ姿勢、浅い呼吸は、互いに強め合い、冷えを長引かせます。
夕方になると肩が重く、手足の先が冷たくなる方は、この流れが一日中続いています。
冷えを放っておくと、体が休まらない状態が続きます
冷えを放っておくと、首と肩の緊張が抜けず、眠りも浅くなって、体が休まらない状態が続きます。
手足が冷たいままだと、布団に入ってもなかなか寝つけません。
体は、手足から熱を逃がすことで深い眠りに入るため、手足が冷えていると眠りの入り口が遠のきます。
眠りが浅いと疲れが抜けず、翌日も体が縮こまったまま一日が始まります。
冷えを気にするあまり、厚着をしすぎたり、暑い屋外でも汗をかかないように過ごしたりするのも、体の温度調整を乱します。
大切なのは、冷やさないことと、体が自分で温度を調整できる状態を保つことです。
妊活を続けていくためにも、冷えとの付き合い方を毎日の中で整えておくことが大切です。
冷えとともに強いむくみや手足のしびれがある場合は、内科などの医療機関を受診してください。
冷えをためないために、毎日の中でできること
冷えをためないポイントは、温度差を小さくし、首とお腹と足首を冷やさず、足を動かす時間をつくることです。
まず、冷房の効いた部屋では、薄手のカーディガンやひざ掛けで首とお腹、足首を守ってください。
この三か所を冷やさないだけで、体の冷え方が変わります。
次に、1時間に一度は立ち上がり、かかとの上げ下げを10回くり返してください。
ふくらはぎが動くと、足元の血のめぐりがよくなります。
冷たい飲みものは控えめにし、夜はぬるめのお湯にゆっくりつかってください。
それでも首や肩のすくみが抜けない方は、首の付け根の固さそのものが戻りにくくなっています。
当院では、首の骨の並びとまわりの筋肉、神経の通り道に目を向けた頚椎調整で、固まった首の付け根をほどき、体が休める状態をつくるお手伝いをしています。
自律神経と体の関係は、こちらの記事一覧もあわせてお読みください。
https://freebera-tachikawa.com/category/autonomous-nerve/


